組立段階で不具合の発生を防ぐのが、品質管理の仕事になります。組立段階でどんな不具合が出そうかを事前に予想し、その重要管理項目を、検査基準書やQC工程図などに表し、標準書類を作成します。こうした書類では、作業をする上での注意ポイントを明確にし、その通りに作業をすれば不具合が起きないようにします。社内の組立部門や、協力会社にも定期的に出かけていって、決められた作業工程で組み立てているかをしっかりチェックし、不良品の発生を未然に防ぎます。新機種の立ち上げ時には、製品を納入するパチンコメーカーの監査対応を行います。また、その時に指摘されたことを資料として残し、同じ指摘をされないように徹底していきます。パチンコメーカーから信頼をいただくための重要なポジションですから、顧客満足100%は当たり前。品質管理では、100%以上の対応を常に心がけています。
書類をまとめるだけですべてうまくいくわけではありません。実際に作業をするのは人間ですから、相手に合わせたきめ細かな対応が必要になります。たとえば、工場を視察した時に「この作業者はビスを打つのがうまくないな」と気付けば、その部門の責任者に「あの人にビスの打ち方をしっかり指導してください」と依頼します。そういう時も、一方的に伝えるだけではうまくいきません。作業者のモチベーションが下がってしまいます。「この作業はこうした方が楽になりますよ」という具合に、相手の気持ちを理解した上で改善提案をすることが大切です。誰が作業をしたとしても、すべての製品を図面通りに一個一個作っていけるような標準書作りと、作業者の気持ちを理解した管理を心がけています。
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